【パルス道場】Vol.13 「消える君」Tempo160バージョン!

お・と・なのジャズ研

今回ご紹介するのは、消える君1号 Tempo160!
前回の記事で紹介したのは2拍4拍で鳴らすウラウラ君だったが、今回は1拍、3拍のオモテで、今までのテンポ120からはだいぶ速くなっている。

160というテンポは、少し軽快な感じがして、4拍子としてはかなりノリ易いかもしれない。ただ、8分音符を中心としたエクササイズだとそこそこ速めに感じるだろう。まずは4分音符中心のエクササイズから始めてみよう。ただし自分の呼吸を作るときに、より細かく8分音符をイメージしながら準備しても構わない。自分の正確なパルスを作れるのであれば、方法は人それぞれで違っても構わないということだ。

エクササイズの方法は今までかなり解説してきたので、今後は極力省略したいと思う。
テンポが変わっただけなので、今までに紹介したエクササイズの譜例いずれにも応用できる。4分音符中心~8分音符中心~3連符中心のいろんなパターンを是非試してほしい。
中には簡単に出来るものもあれば、苦戦するものもあるかもしれない。上手く出来ないということは、表面上のリズムにとらわれて自分のパルスが壊れてしまっているということであり、そういう弱点を発見した時こそが上達のチャンスだ。集中的に粘り強くトライしているうちに、パルスを捉えるコツが見えてくるだろう。

どんな楽器の演奏家でも(またはヴォーカリストでも)、自分のパルスが堂々と表現できているプレイヤーはリズムのキレが段違いに良く聞こえるものである。

世界のトップドラマーの演奏を聴いていただければ意味が分かってもらえると思う。例えばこちら。

Nat Townsley: Drum Solo – 2003

Youtubeでかっこいいファンクドラムの例を探していたらNat Townsley氏によるドラムソロが引っ掛かったので引用してみた。
動画の前半で彼がハイハットを正確に頭で刻みながら非常に複雑なフレージングのソロを叩いているが、このハイハットこそが彼のパルスそのものだ。
極めて正確なパルスの上に高解像度で音符を並べているのが分かるし、もう一つ言えることは、アンサンブルしているベーシストもキーボーディストも同様の解像度で正確にパルスを捉えているために、ドラマーがどんな遊びを入れても決してサウンドが崩れないのである。
つまり、パルスというものはドラマーやパーカショニストだけが備えていればいいものではなく、音楽を演奏するすべてのプレイヤーの基礎技術ということだ。

もちろん、これはトッププロのなせる業であり、このレベルに上り詰めることが目標なわけではないが、音楽の捉え方の基本に違いはなく、このことを日頃意識できているかどうかは上達に大きな違いを生むと思っている。

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