世の中、すっかり”ウィズ”コロナが定着して、ミュージシャンのライブ活動、イベントも本格的になってきましたね。この3年ほどは飲食業界、エンターテイメント業界は特に翻弄されましたが、刻々と変わる状況に対応しつつ、事業継続されてこられた皆様には心から敬意を表します。
このたび、Los Quienes EXTRAの第3弾としてブルー・ライト・ヨコハマを製作しました。今日は制作現場より、アレンジの全体像などを中心にちょっと裏話などを。
そもそもこのEXTRAの活動は、なかなかライブが出来ないので、Los Quienesのレパートリーをちょっとリアレンジしてレコーディング作品にしてみようという気楽な企画でした。が、やり始めると色々とアイデアが湧いてしまい、いつのまにかちょっとどころか、壮大な(少なくとも自分的には)作業に没入しているわけです。で、今回のブルーライトヨコハマは、その中でも最も難産でした。
まず、アレンジ素案。だいたいこんな感じにしようかなーというスケッチを手書きの譜面でざっと起こすんですが、何回か書いてもどうも全体像がまとまらない。Los Quienesのライブでやっているアレンジはかなり直感的にさくっと出来たのですが、それが小編成用としてハマっていたので、ホーンセクションを入れようとすると、なかなかしっくりこない。で、いっそのことテンポ、リズムをガラッと変えようかなーとか悩み続け、4回目のスケッチでやっと試しに打ち込んでみようかなという段階になりました。

バンドリーダー白壁慶子より基本コンセプトとして
「ザ・ピーナッツみたいに二人のVocalが並んで歌う感じにしたい!」
という要望があり、平歌でも主役が頻繁に入れ替わるスタイルにしました。Los Quienes EXTRAの過去2作(Sweet Memories、接吻)はそれぞれまりーなメイン、白壁慶子メインとしてましたので、本作は2人を主役にするというのも収まりがいいという理由もありました。
さらに、「ちょっと近未来風の浮遊したイントロが欲しい」
とのリクエストがありましたので、冒頭のアカペラ、続くルンバパートでのホーンセクションで4度ハーモニーを多用してみました。
それがこちら。
そして平歌の譜割ですが、原曲が元々変則的な小節数なので、単にリズムチェンジするだけだとイマイチ効果的じゃない。。。ということで思い切って歌詞と歌詞の隙間を伸ばして再構成しました。さらに分数コードを多用したリハモニゼーションを加えました。
原曲の作者にはもしかしたら怒られるかもしれませんが、どこまで原曲へ忠実にして、どこまで変えるか、のバランス感覚がアレンジの最も面白いところだと思っています。
そして全編通じて、トランペット2本、トロンボーン3本のホーンセクション大活躍にしてみました(笑)。イントロ、平歌のバッキング、マンボ1,マンボ2、エンディング。実際に人に吹いてもらったら酷使しすぎで訴えられるかもしれません。DAW音源さんは文句言わず頑張ってくれています。ちなみにこちらの音源は、以前ブログでもご紹介したSWAMシリーズのTrumpet およびTrombone音源です
過去記事はこちら
https://kuriaki.com/?p=595
そして、ベースの音源は、新たに導入したIK Mutimedia社”MODO BASS”です。
こちらも上記ホーン音源と同じく、楽器を物理モデリングした新しいコンセプトの音源で、本格的な音質から、世界中の制作者に支持を得ています。

今日はこれまで。次回はレコーディングなどについてご紹介します。
