【パルス道場】Vol.10 ウラバージョンの8分音符トレーニング

お・と・なのジャズ研

それではこれからはメトロノームにウラを取ってもらい、自分が色々なリズムを鳴らすことで、ぶれないパルスを獲得するトレーニングに入る。今回は8分音符を題材にする。まずは下記譜例から。毎度のことだが、可能な限りイーブン(均等)に、正確に演奏することに集中してほしい。そしてメトロノーム君は2拍・4拍であることを忘れず、小節の頭を見失わないように。

Exercise 28

ミドルテンポ(メトロノーム60・四分音符120)で苦労なく出来るようなら、意図的に遅いテンポ(メトロノーム45・四分音符90)、速いテンポ(メトロノーム90・四分音符180)でもやってみよう。

十分に8分音符の世界になじんだら、次に、徐々に音数を減らしていこう。

Exercise 29
Exercise 30
Exercise 31

Exercise 30まではそれほど不安なく出来ると思う。が、Exercise 31は難易度が一段階上がった感じがするのではないだろうか。なぜかというと、自分の打音とメトロノームのクリックが同時に発音しないからである。同時に鳴らしている音符があれば、自分のパルスが正しいかどうかを常に確認することが出来、多少ずれても微修正が都度可能だ。だがパルストレーニングの目的はそれではない。メトロノーム先生に寄っかかるのではなく、あくまでも自分の絶対パルスを作り出し、それを信じるためのトレーニングなのだ。よってそれさえできているなら、本当はExercise31はExercise30より難しいはずはないのである。が実際にはなかなかそうならないのが不思議で、それを自覚できるからこそ、このトレーニングの意味があるのである。
慣れてきたら、これらのExerciseもテンポを遅くしたり速くしたりしてチャレンジしてみてほしい。
ジャズ研テンポでは作り出せた自分のパルスが、きっとスローバラードやアップテンポでは非常に作りづらいことが実感できると思う。

さらに、もっと音数を減らしてみよう。

Exercise 32
Exercise 33

裏のメトロノームに合わせて、色々なテンポでこのスカスカなExerciseが違和感なく出来るようになれば、あなたのパルス構築力は相当なレベルになっている。
他者とのアンサンブルの力を向上させるには、さらに楽器をコントロールする技術が必要ではあるが、少なくとも自分の主張しようとする音は厳しく意識されたパルスに載っているべきで、そのような音は自信を持った音に聞こえるはずである。
(Vol.10 終わり)

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