宅録研究通信 宅録環境パワーアップ編1(モニタースピーカー、DAW)

COLUMN

久しぶりの投稿になってしまいました。前回、達郎風オケの制作のレポートをしましたが、実はそのあと新しい課題のチャレンジにハマっていました。それはずばり、サルサの宅録です。最近はコロナ禍によってライブ機会がほとんどありませんが、以前ダンスイベントによく出演させていただいていたLos Quienesというバンドがあります。そちらのレパートリーを宅録で作品にするという試みをやってます。
ちなみにこのバンドはリズムセクションとボーカルだけという小編成なのですが、本来、サルサバンドのスタンダードな編成には数人のホーンセクションが入っており、総勢12名くらいになることが普通です。ですのでバンドというよりオルケスタと呼ぶことが多いですね。
で、どこまで本格的なオルケスタのサウンドを宅録で作れるか、という試みもかねて、現在精進しております。作品や制作工程はまた改めてご紹介したいと思います。

現在の宅録環境はこんな感じになっています。

さてそんなわけで、今回自分へのご褒美として宅録インフラをいくつかパワーアップしました。新しい武器を手に入れると、ロープレゲームで自分が強くなったような気になって次ステージへの意欲も上がりますね。何回かの記事でそちらをご紹介したいと思います。

【モニタースピーカー YAMAHA MSP3A】
まずはモニタースピーカーです。
少しでもDTMやっている人からは「今までなかったんかい!」という総ツッコミが来そうですが、そうなんです。今まではヘッドフォンモニタリングを中心にやってまして、ちゃんとしたモニタースピーカーを持ってませんでした。皆さんもご経験あると思いますが、ヘッドフォンやイヤフォンで聴く場合、耳に直接音が届きますので、非常に繊細な部分まで解像度良く音が聞こえます。この観点ではヘッドフォンモニタリングも非常に重要なのですが、一方で、制作された音楽を一般のリスナーが聞く場合は、必ずしもヘッドフォンで聴くとは限りません。つまりいくらヘッドフォンで「いい音」に聞こえるものを作っても、スピーカーで鳴らした時にバランス悪くては意味がないということになります。よって制作時にもモスピーカーでのモニタリングは重要命題だったのですが、やっと導入にたどり着きました。
ちなみに、一般的に家庭にあるステレオのスピーカーと、音楽制作用のモニタースピーカーの違いは何かというと、一言でいうと音楽を「心地よく聞けるように一定の味付けをされている」のがステレオのスピーカーであり、一方「極力原音に忠実に再現することを目的としている」のがモニタースピーカーです。例えば我が家にあるBOSEのスピーカーはあえて低音がブーストされるように設計されていて、テレビにつなぐととても迫力のある良い音がするのですが、それはお化粧された音であって、制作のモニタリングには向いていない、ということですね。

さて、業界で支持されているモニタースピーカーはいくつかあるようですが、選定の基準は、作業環境にちゃんと収まってパワーに遜色ないこと。とはいっても、ウチはあくまで宅録スタジオですから、ごく小型のスピーカーで音量的には問題ありません。
YAMAHAさんはグランドピアノから電子楽器、音響機器まで実に幅広く製品を展開していますが、モニタースピーカーでも昔から定評があり、MSPシリーズが代表格です。私の購入した3Aは割と最近発売されたモデルで、小さいのに必要十分な性能があり、今後私のような宅録愛好家には支持を広げそうです。
なお、スピーカスタンドも同時購入しまして、今回のはK&M社の26772 というモデル。スピーカーの大きさにちょうどいい感じで、将来机の高さが変わった場合でもスタンドの高さが調節できるのでこちらを選びました。

https://www.k-m.de/en/products/speaker-lighting-and-monitor-stands-and-holders/monitor-stands/26772-table-monitor-stand-structured-black

ディスプレイの両側にモニタースピーカーが鎮座すると、やっぱり見た目にもレコーディングスタジオっぽくなって気分も上がります 笑

【DAW Cubase 11 Pro】
さて、この機会にDAWも一気にアップグレードしました。DAWとはDigital Audio Workstationの略で、文字通り、PCで音楽を制作するための最重要ソフトウェアで、これがなければ音楽制作は何も始まりません。
全ての楽器やヴォーカルの音を録音して、切って、つないで、並べて、ミックスしてエフェクトをかけて、作品として完成させる、という工程は基本的にすべてこのDAW上で行われます。さらにそれぞれの工程を色々とサポートするソフトウェアを組み合わせることでより高度な制作が出来るのですが、そのようなものをプラグインと呼び、例えば音符データを様々な音色で鳴らすための音源プラグイン、音を加工するためのエフェクトプラグイン、さらには最後の仕上げの工程をサポートするマスタリングプラグインなどがあります。

Cubase 11 Pro のプロジェクトウィンドウ。 ここにすべてのパートの音を並べていきます。

DAWのソフトウェアにはLogic、Stugio One、Cubaseといった代表的なブランドがあります。
また、それぞれのブランドに廉価版からプロ仕様までいくつかのグレードがあり、ユーザーのニーズ(本気度)に合わせて、ちょうどいい価格のものを選べるようになっています。Studio Oneの最安グレードはなんと無料で利用可能で基本的な機能は揃っているそうですので、試しにやって見たい人にはうってつけかもしれません。

なお、PCではなくタブレット(iPad)での手軽な曲作りを目的としたGarage Bandというソフトウェアもありまして、こちらも立派なDAWです。ただし機能的にはかなり簡略化されているものになります。
DAWの比較紹介サイトも色々ありますので、ご参考まで。
https://kaymusic-online.com/index.php?%E4%BD%9C%E6%9B%B2%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%28DAW%29%E6%AF%94%E8%BC%83


私はDTM始めたての頃からSteinberg社のCubase というソフトウェアを使っていますが、理由としては単純にSteinberg社がYAMAHAの子会社になった経緯があり、製品サポートが日本人フレンドリー!だったり、同社のAudio Interfaceも使いやすく、当然Cubaseとの相性が良い(設定がラク!)ということが挙げられます。もし今後DTMを始めたいという方がいらっしゃったら、この組み合わせを自信をもってオススメできます。
ただ、DAWソフトウェアはどれも、基本的にやることは上記のとおり決まっていてブランドによって操作パネルの見易さや操作の直観性などは違いがあるものの、ほとんど優劣はないと言っても良いようです。また、他社のプラグインと組み合わせる際も、最初は設定などに少し慣れが必要ですが、一度分かってしまえば、特に問題はないようです。

Cubase 11 Pro のミックスコンソール。 それぞれのパートの音量・パン(左右の位置)やエフェクトを操作する画面です。

私は今まで4年ほどCubase version8 のArtistという中級グレードを使ってきまして、特に決定的に機能に不満があったわけではないのですが、数年経つと世の中ハードやOSが確実に進化することもあり、ソフトウェアも時代に沿ったものに更新していかないといずれガタが来ますので、今回思い切って最新VersionのPro(最上位グレード)にアップデートしました。なお、古い型のユーザであれば、まるまるソフトウェアを買いなおす必要はなく、アップグレード版(差額の支払いをするようなもの)の購入で利用することが可能です。
Artistに比べて、マルチトラック同時書き出しという機能があったり、Vari Audioというヴォーカルのピッチ補正を行える優秀なプラグインが付属していたりというメリットがありますが、今から始める方ならArtistでも十分なスペックだと思いますので、それを使い慣れたらProへのアップグレードも検討することで十分かと思います。

Steinberg社のオフィシャルサイトはこちら。
https://www.steinberg.net/ja/cubase/

今日はここまで!次回は、プラグイン関係の新兵器を少しご紹介したいと思います。

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